株式会社日本文教センター 御中

受発注のデジタル化から始める
「データが残る会社」づくり のご提案

受発注EC化 × CRM × AIエージェント — 第2創業期の最初の構造投資として
提案日: 2026年6月11日(ドラフト)
提案: 株式会社etika
本書は初回面談前の仮説ベース提案です。仮説と記載した箇所は、面談でのヒアリングをもとに修正いたします。

1. エグゼクティブサマリー

なぜ「今」か — 業界カレンダーからの逆算

2026年度
いま着手
データが溜まり始める
2027年度
次期指導要領 告示(見込み)
2028〜2030年度
教科書検定・採択期
=改訂商戦の前哨戦
2031年度
中学校 全面実施
「Stitch!」全面刷新の本番
この間に「販売店別・教材別・教員の声」のデータ資産を積めるかが勝負

データは導入した日からしか溜まりません。2031年の改訂商戦に「過去5年分の採択・反響データを持って」臨むか、「勘と記憶で」臨むか — 着手時期がそのまま差になります。第2創業期の最初の構造投資として、最も回収期間の長い投資(=データ資産づくり)から始めることをご提案します。

2. 御社の現状理解と、私たちが見ている機会

事実(公開情報より)

観点確認できたこと
体制2025年10月 渡邉駿社長就任、「第2創業期」。2026年6月 減資により資本政策の機動性を確保
商流文具メーカー・教材販売店経由のB2B。直販なしを明言
顧客接点紙カタログ「Stitch!」年1回(vol.14、表紙QRでアンケート収集開始)。高校生との対話型教材開発(2026年6月)など現場の声を取りに行く動きが加速
新規領域フクモモフェスタ向けメモ帳など教材外の小ロットOEMが動き出している
デジタルSNS・EC・オンライン受注導線なし。問い合わせはフォーム・電話・メール

機会 仮説

  1. 受発注がFAX・電話・メール中心であれば、新学期(2〜4月)の受注集中期に転記・確認作業が膨らみ、繁忙期残業の主因になっている可能性
  2. QRアンケートや高校生ワークショップで「現場の声を取る」動きは始まっているのに、それを溜めて活かす器(CRM・データ基盤)がまだない可能性
  3. OEMの引き合いが紹介・既存商流頼みで、「小ロット×佐賀自社工場」という強みがWebで見つからない状態
この3点は面談で必ず確認させてください(§8 前提・確認事項)。

3. 提案の全体像: 受発注EC化 → CRM → AIエージェント

Phase 0
業務フロー診断
約1ヶ月・軽め
現状の可視化と
投資対効果の確定
Phase 1
受発注のEC化
販売店向け受注ポータル
+FAX注文のAI-OCR
=データが自動で溜まる
Phase 2
CRMで一元化
販売店カルテ×案件管理
=溜まったデータを
資産に
Phase 3
データ活用・AI
需要予測・AI応対・営業支援
=資産を判断と省力化に
変える
設計思想は3つです。
  1. 「直販しない」方針はそのままに、データだけが社内に残る構造を作る。 EC化といっても消費者向け通販ではなく、既存のお取引先(販売店・文具メーカー)専用の受発注ポータルです。販売店を飛ばさない=チャネルを壊さないどころか、「発注が楽なメーカー」として販売店との関係を強くする打ち手です。
  2. 取引先にFAXを禁止しない。 移行はお取引先のペースで。FAXを使い続ける先の注文書はAI-OCRで自動データ化し、社内側だけ先にデジタル化します。「全員が移行しないと効果が出ない」計画にはしません。
  3. 受注元の構成に合わせて形を変える。 御社の受注が「多数の教材販売店から直接」なのか「少数の文具メーカー経由が大半」なのかで、最適解は変わります(販売店向けポータル/大口先とのEDI・データ連携/AI-OCR中心、の組み合わせ)。Phase 0 の診断で受注元の構成比を確認してから形を確定します — 本書のPhase 1はその代表形としてお読みください。

Phase 0: 業務フロー診断(最初の約1ヶ月・軽め)

Phase 1: 受発注のEC化(販売店向けBtoB受発注ポータル+FAX注文のAI-OCR)

Phase 2: CRM導入(Zoho CRM を想定・要件定義で確定)

Phase 3: データ活用・AIエージェント接続

AIは「最後のお楽しみ」ではありません。FAX注文書のAI-OCR(Phase 1)、議事録・カタログ原稿づくりへの生成AI活用(Phase 0からでも可)など、効くものから前倒しで入れます。Phase 3はデータが溜まったからこそできる本命の3つです。

4. 追加のご提案観点(ロードマップと並走できるもの)

4-a. 教員・学校向けの「売らないデジタル接点」 特に推奨(Phase 2と並走可能)

4-b. OEMリード獲得のWeb導線

4-c. 足元の情報基盤の整え(Phase 1と同時にやると効率的)

4-d. 補助金の活用ロードマップ

補助金状況(2026-06-11時点)充当イメージ
デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金)次回締切2026-06-15、以降も複数次予定Phase 1受発注EC・Phase 2 CRM
中小企業省力化投資補助金(一般型)第7回公募中(〜7月下旬予定)工場側の省力化と併せ技
佐賀県中小企業生産性向上支援補助金 ほか県の枠第5弾受付の告知あり県内製造×賃上げ文脈で

5. 成果イメージ(KPI例・Phase 0診断で目標値を確定)

指標現状【要ヒアリング】目標イメージ
受注1件あたりの入力・転記時間?大幅削減(先行例: 10時間/日→1時間)
新学期繁忙期の残業時間?平準化(先行例: 受注1.5倍でも残業ゼロ)
取引先のポータル移行率0%6ヶ月で50%(先行例: 4ヶ月で半数)
OEM引き合い件数/経路の可視化記録なし? 仮説全件CRM記録・月次レビュー
教員の声(アンケート・反響)の蓄積件数QR開始段階CRMに紐付け蓄積→商品企画に還元

想定リスクと対策

リスク対策
販売店がポータルに移行しない移行を強制しない設計(FAX+AI-OCR併走)。販売店メリット起点の案内。パイロット5〜10社で「使った販売店の声」を集めてから横展開
受注の大半が文具メーカー経由で、ポータルの相手が少ないPhase 0で受注元構成を確認し、大口先とのデータ連携・AI-OCR中心の構成に組み替え(§3 設計思想3)
現場の入力負荷で CRM が定着しない入力項目は最小から。受注データは自動で入る設計にし、人が入力するのは「商談メモ・温度感」だけに絞る。半日研修+入力ログによる定着診断
繁忙期(2〜4月)に切り替えが重なり現場が混乱構築・移行は閑散期に実施し、新学期は「すでに慣れた状態」で迎える逆算スケジュール(§7)
ツールが増えて運用が分散する受注・CRM・分析を連携前提で選定(Zoho等のスイート活用を軸に検討)。Phase 0で現行システムとの接続可否を先に確認

6. 根拠とした他社事例(出典つき)

企業御社との近接点施策公表されている成果
丸冨士(食品卸)FAX/電話受注のB2B卸BカートでBtoB EC受注量1.5倍でも残業ゼロ、EC年商3億円超
山栄フーズ(食品卸)FAX受注のB2B卸アラジンEC+販売管理連携伝票入力10時間超/日→1時間、4ヶ月で取引先の半数が移行
矢田石材店(従業員21名)同規模・職人型・新事業を機に導入Zoho CRM(顧客×工程)事務員の週2〜3日分の業務が自動化で削減
京屋染物店(岩手・縫製/染色)縫製現場を持つ老舗kintoneで4部門一元化繁忙期売上約1.5倍、コロナ禍でも過去最高業績
ゑびや(伊勢・約40名)地方・老舗・小規模AI需要予測的中率約95%、売上4.8倍、廃棄ロス約90%減
トンボ/カンコー(学生服)学校チャネルの縫製品スマホAI採寸→オンライン注文トンボは約1万人がオンライン注文
光武酒造場(佐賀)県内・地場製造県DX補助金+現場5名チームでDX泊まり込み・手記帳の温度管理から脱却

※各数値の出典URLは「同業界 成功事例Deepレポート」(industry-casestudy-deep-report.md §9)を参照。ベンダー公表値を含みます。

7. 進め方・体制(案)

教材業は2〜4月の新学期に受注が集中します。
だからこそ「2027年の新学期を、新しい仕組みで迎える」ことをゴールに、閑散期で構築を終える逆算で組みます。
時期(目安)内容季節との関係
〜2026年7月Phase 0: 業務フロー診断(ヒアリング2〜3回+現場見学)。受注元構成・現行システム連携可否を確定閑散期に現状把握
2026年8〜10月Phase 1: 受発注ポータル+AI-OCRの要件定義→構築。並行して補助金申請閑散期に構築
2026年11月〜2027年1月販売店パイロット5〜10社で試運転・改善。Phase 2: CRM設計・導入・半日研修繁忙期前に習熟
2027年2〜4月新学期繁忙を新体制で実戦投入 — ここで工数削減・残業の差分を実測効果測定の本番
2027年度〜Phase 3: ダッシュボード・需要予測・AIエージェント。実測データと教員の声を「Stitch!」改訂サイクルに還元2031年改訂への助走

8. 前提・確認事項(初回面談で伺いたいこと)

  1. 販売店・メーカーからの受注経路の実態(FAX/電話/メール/その他の比率、記録方法)→ 本提案の根幹仮説
  2. 受注元の構成比: 文具メーカー経由 vs 教材販売店直の売上比率 → Phase 1の形(ポータル/データ連携/AI-OCR)を決める分岐点
  3. 販売管理・在庫・請求の現行システム(パッケージ? Excel?)と連携可否
  4. 取引販売店数・主要取引先の構成(ポータル展開の規模感)
  5. QRアンケートの反響と社内での活用状況
  6. OEM引き合いの経路と件数感
  7. 第2創業期として優先したいテーマ・投資の意思決定プロセス
  8. 補助金活用のご意向・過去の申請経験
⚠ [人間確認](社内用 — 客先提出・印刷時は本ブロックを削除。印刷時は自動非表示)